魔術における術式・儀式
あらゆる魔術的「儀礼」の目的を言い表す主要な定義がひとつある。「小宇宙」と「大宇宙」との合体、ということである。したがって、「至高にして完結的な儀礼」は「聖守護天使」の「召喚」、あるいは「神秘主義」の言葉を用いるならば、「神」との「合一」である。
儀式的魔術が孕む危険ー最も微妙にして最も深刻な危険ーはこういうことである。魔術師には自ずから自分にとって最も魅力ある局部的存在を召喚しようとする傾向があるので、思うがままにまかせていると、この方向の過剰はさらに大きくなる。自らの業を開始する前に、自分自身の存在を精密に計画し、その不均衡が矯正されるように、自らの召喚の手はずを整えよ。
いかなる「神格」を召喚するにも、主要な方法が三つある。
「第一の方法」は「神格」への献身から成る。
「第二の方法」は直截な儀式的召喚である。
「第三の方法」は「劇的なもの」であり、あらゆる儀礼のうちでおそらく最も魅惑的なものである。