最も美しい者によって愛されるように運命付ける
この魔術を使えば、人類の中で最も美しい者によって愛される様に運命付けられるであろう。
《 実践の概要》
・最初に自分に必要なタリズマンと指輪を選択し、それらを製作する
・術を始める前には身体の清めを行い、清潔な衣服(出来れば祭服)に着替える
・賢者の演説を唱える
・33の霊達を従える作業を行う
・術の実践に当たって、先ず始めに『第一の祈り』と『第二の祈り』を唱える
・術を終えたら(もしくは術を終えるために)タリズマンと指輪を外す
・最後に後片付けをして作業を終了する
画像の上部
タリズマンの画像です
中央の画像
指輪の表面に刻む模様
下の画像
指輪の内側に刻む模様
《 準備 》
必要なタリズマンと指輪を製作する
指輪 – ブロンズ(青銅)製で、その上に図の模様を掘り込む。
タリズマン 図の特徴の様に黒のサテンに銀で刺繍して作る。
《 魔術の実践 》
賢者の演説
不滅にして永遠、名状し難い神聖なる万物の父よ、
常に回る世界で絶え間なく進む戦車を繰る者よ。
あなたの崇高なる力の玉座である天空の次元の統治者よ、
その高きところから汝の恐るべき視線は全てを発見し、
そしてあなたの美しく神聖な耳は全てを聞く。
あなたがその誕生から今にいたるまで愛したあなたの子達に耳を傾けよ。
あなたの永久にして、偉大、永遠なる尊厳は
世界と天の星々の全てに渡り明るく輝き、
汝はそれらの上に生じさせる。
おお、煌めく火よ !
そこにあなたは火を点け、あなた自身を相応しき光輝を以って維持する。
それ以後、あなたの無限の霊を養う光の流れをあなたは決して絶やさないでいる。
この無限の霊は万物を生み出し、そして、
物質の中のこの尽きる事のない尊ぶべきものを生じる、
それは、時の始まり以来、それが満たされ、あなたがそれを満たしている、
無数にある形のために、常にそれを囲むものを必ず産むものである。
あなたの玉座の周りに立ち、
彼らの根源もまた引き入れてあなたの庭を成す、
神聖な王達でさえも、この霊に基づく。
おお、普遍なる父よ !
唯一なる者よ !
至福の死すべき者と、不滅なる者の父よ !
あなたは殊に、あなたの永遠の思考と、
あなたの崇敬すべき本質の様に驚異のある力を創造した。
あなたはあなたの意向を世界に知らせる天使よりも優れているものを確立した。
最後に、あなたはすべてを超越した我々を創造した。
我々の継続する努力はあなたを称賛する事と、あなたの望みを崇拝する事である。
我々はあなたと共にありたいと言う欲望を燃え上がらせる。
おお、父よ !
おお、母よ、最も慈しみ深き母よ !
おお、母の優しさの見事な実例よ !
おお、息子よ、全ての息子達の繁栄よ !
おお、全ての我々の姿の原型よ !
霊、魂、調和、そして万物の全てを愛する、
我々はあなたを崇拝する。
33の霊達を従える作業
“Thomatos, Benasser, Elianter."と唱えると33の霊達が現れる。
術者は全ての霊達の前で"Litau, Izer, Osnas."と唱える。
するとそれぞれの霊達は、"Nanther."と言い、腰を屈めて服従を示す。"
第一の祈り
高き天空の火は朽ちる事のない炎、永遠に続く煌めき、
生命の源、全ての存在の源泉、万物の根本原理。
この炎は全てを生み出し、そして炎が焼き尽くさない限り何物も滅ない。
それは他の何ものをも必要とせず、それ自身が燃え盛る。
この炎はいつ何処においても留めておく事は出来ない。
それは身体となる物質すら持たない。
それは天を包み込み、そしてそれは太陽の、月の、
そして星のあらゆる光から生じる微かな源から発する。
我は不正で邪悪なものが神の眼前において隠れる事が出来ないと知っている。
如何なる語りかけも言い訳も彼の鋭い視線からは何も隠す事が出来ない。
全ては神の前に明白である。神はあらゆるところにある。
第二の祈り
神の内において炎の限りない深遠は存在する。
しかしながら、心は、それに触れる事を、
或はこの崇敬すべき炎によって触れられる事を恐れない。
穏やかで腐敗し易い熱が結合と調和と世界の存続を作り出す
この心地よい炎によって焼き尽くされる事はない。
神であるこの炎によって以外は何者も存在し得ない。
如何なる者もそれを生じさせる事は出来ず、
それは母なる者なしに存在し、
それは全てを知り、そして如何なる者もそれを知る事はない。
それはその創造とその神聖なる名の内に不動である。
ここにこそ神である炎がある。
何故ならば、それは我々のための彼の伝達者であり、
我々は実に神の小さな部分であるから。
術者は左手の人差し指に指輪を付け、
唇の上にタリズマンを押し当て、優しく囁く様に次の様に唱える。
“o Nades, Suradis, Manier."
直後に薔薇色の翼を持った霊が現れ術者の前に跪き、術者の命令を待つ。
術者は、"Sader, Prostas, Solaster."と唱える。
すると霊は消え、思考の速度で膨大な空間を横切り、
術者の前に美しい女性を連れて来る。
霊が運んで来た女性は彼の腕の中で大きなベールに包まれ眠っている。
彼がその女性を寝椅子へと置いてベールを取ると、やがて女性は目を開ける。
その後、術者はその女性に近づいて跪き、これは夢の中での出会いであり、
そして自分がその女性を大切に思う気持ちはとても大きく、
真実のものである、と言う事を彼女に告げる。
それから、"Mammes Laher."と唱えると、
4人の奴隷が彼女と寝椅子を元の場所へと運び去る。
術者は彼女に再び会うであろう。
この魔術はあくまでも霊(悪魔)たちに対して命令して自らの望みを叶えさせるものです。(お願いするのではないことに注意する)
この場合、術者は霊(悪魔)たちよりも優位にあることを理解してください。
これを間違うとあなたの心・精神は悪魔たちにより支配されることがあります。