中毒者続出の日常系コメディ決定版『生徒会にも穴はある!』第12巻。可愛すぎる個性派キャラたちが織りなす、ちょっぴりエッチで最高に愛おしい日常の断片。予測不能なボケとツッコミの嵐に笑いと癒やしが止まらない。

理屈抜きで笑いたいとき、あるいは、張り詰めた日常の糸をそっと緩めたいとき。私たちの心に一番近く、そして一番おかしく寄り添ってくれるのが、この『生徒会にも穴はある!』という物語です。待望の第12巻でも、その勢いは衰えるどころか、むしろ磨きがかかった「愛すべき愚かさ」と「無自覚な色気」が紙面から溢れ出しています。ページをめくるたびに、生徒会のメンバーたちが繰り広げる、どうしようもなく愛おしい、けれどどこかズレた日常の渦に、私たちは心地よく飲み込まれていきます。

本書を読み進める際の使用感として際立っているのは、その圧倒的な「幸福感」です。一見すると、個性豊かなキャラクターたちが好き勝手に暴れ回っているだけのようにも見えますが、その根底には、お互いを認め合い、尊重し合っているという、極めて純度の高い絆が流れています。第12巻では、それぞれのキャラクターの意外な一面や、ふとした瞬間に見せる繊細な表情が、むちむちとした魅力的な作画と共に鮮やかに描かれます。視覚的な満足感はもちろんのこと、彼らのやり取りを眺めているだけで、心がじんわりと温かくなるのを感じるはずです。

実際に読み進めていると、絶妙なタイミングで繰り出されるシュールな笑いに、思わず吹き出してしまう場面が何度もあります。しかし、ただ笑えるだけではありません。ふとした瞬間に訪れる、青春特有の甘酸っぱさや、言葉にできないほど大切にしたい一瞬の静寂。その緩急のつけ方が実に巧みで、読み終える頃には、まるで自分も生徒会室の片隅で彼らの騒ぎを眺めていたような、不思議な充足感に包まれます。

特に今巻では、キャラクター同士の距離感に微妙な変化が見え隠れし、読者の胸をそわそわさせる展開も用意されています。それは、永遠に続くかのように思える日常が、実はかけがえのない、一期一会の連続であることを再確認させてくれるかのようです。

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講談社
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この12巻は、日々の喧騒に疲れ、純粋な癒やしを求めているすべての人に捧げられた福音です。過激な展開や重いドラマに疲れたとき、この本を開けば、そこにはいつも変わらない、騒がしくて温かな「居場所」が待っています。笑って、呆れて、最後には彼らのことがもっと大好きになる。そんな特別な読書体験を、ぜひお手元で。最後の1ページを閉じた瞬間、あなたはきっと、次の巻が出る日が待ち遠しくてたまらなくなっているはずです。