クジラがしんだら (童心社の絵本) 命のつながりを感じる一冊――「クジラがしんだら」クジラが死んだらどうなる?ー深海という厳しい世界に生きるユニークな生きものたちの、いっときの大宴会を描いた物語絵本

こんにちは!今日は私が出会って感動した一冊、「クジラがしんだら」(童心社の絵本)をご紹介します。

この本は、子どもたちに「命」と「自然のつながり」を優しく、そして深く伝えてくれる絵本です。クジラという大きな生き物の死を通じて、自然界の循環や命の尊さを教えてくれる物語は、親子で心に刻みたいメッセージが詰まっています。

絵本のあらすじ

広い海を泳いでいた大きなクジラが、ある日、静かに命を終えます。その瞬間から物語は始まります。

クジラがしんだ後、漂う体はやがて他の生き物たちの命を支える存在となります。魚やカニ、鳥たちがクジラの体を必要とし、生命のバトンを受け取っていく様子が、静かで力強いイラストとともに描かれています。そして最終的にクジラの体は海に溶け込み、また新たな命の源となる――そんな壮大な命のサイクルが描かれているのです。

この絵本が伝えること

  1. 命のつながり
    クジラの死は悲しい出来事ですが、それが終わりではなく、次の命へとつながっていく姿を美しく描いています。この物語を読むと、命の尊さを改めて感じることができ、子どもたちにも自然界の循環について考えるきっかけを与えてくれます。
  2. 自然の大きさと力強さ
    大きなクジラの体が他の命を支える存在になるという事実が、自然界の壮大さを教えてくれます。「小さな生き物も、大きな生き物も、みんながつながっている」というメッセージは、大人の私にも深く響きました。
  3. 親子で話し合うきっかけに
    「命ってなんだろう?」「自然ってどうやってつながっているの?」――この絵本を読んだ後、親子で命や自然について語り合う時間を持つのも素敵です。

読んでみた感想

初めてこの本を手に取ったとき、クジラの大きな体が静かに海に横たわるシーンに心が締めつけられました。でもページをめくるごとに、「死」が新たな命を育む姿が描かれていて、読後には悲しみ以上に「希望」や「感謝」の気持ちが広がっていました。子どもたちも「生き物ってすごいね」「クジラがみんなを助けているんだね」と感動していました。

created by Rinker
童心社
¥1,980 (2025/04/19 19:18:33時点 Amazon調べ-詳細)

こんなシーンにおすすめ

  • 親子で命について考えたいとき
  • 学校や図書館で、環境や自然について学ぶきっかけを作りたいとき
  • 感性豊かな絵本を通して心を育てたいとき

「クジラがしんだら」 は、シンプルな物語の中に深いメッセージが込められた一冊です。この本を読むことで、子どもも大人も、命のつながりや自然の偉大さを感じられるはずです。

ぜひ、この絵本を手に取って、親子で命の大切さについて語り合う時間を作ってみてください。