日本史の闇に迫る！古代の天皇、貴族が信じた呪術の真実。陰陽師、もののけ、そして陰陽五行――。私たちの常識を覆す、もう一つの日本史が今、解き明かされる！

あなたは日本の歴史が好きですか？華やかな平安貴族の物語や、戦国武将たちの英雄伝に心躍らせるかもしれません。しかし、そのきらびやかな歴史の裏には、人々の深い信仰と、科学では説明できない「呪術」の世界が確かに存在していました。

『日本古代呪術陰陽五行と日本原始信仰』は、そんな歴史の“闇”に光を当てた、これまでにない新しい切り口の学術書です。この本を開けば、あなたの知っている日本史は、まったく違う姿を見せるでしょう。

本書は、日本古代の呪術を、中国から伝来した「陰陽五行思想」と、日本古来の「原始信仰」という二つの視点から、徹底的に解き明かします。呪術は、権力者が政敵を呪うために使われただけでなく、日々の暮らしのあらゆる場面で信じられていました。病を治すため、作物の豊作を願うため、そして天災から人々を守るため。呪術は、古代日本人にとって、切実な願いを叶えるための、重要な手段だったのです。

たとえば、平安時代に活躍した陰陽師たちは、単なる占い師ではありませんでした。彼らは、天文、暦、そして呪術の知識を駆使し、国の行方を左右するほどの力を持っていました。本書は、彼らが用いた呪術が、どのようにして政治に影響を与えたのか、その具体的な事例を、文献や史実に基づき、詳細に解説します。

また、この本の大きな魅力は、「もののけ」の正体にも深く迫っている点にあります。源氏物語に登場する六条御息所の怨霊は、単なるフィクションだったのでしょうか？本書は、当時の人々が「もののけ」をどのように認識し、恐れていたのかを、学術的な視点から解き明かします。それは、当時の人々の心のあり方、そして信仰の深さを知る上で、非常に重要な鍵となるでしょう。