メロとタビのクッキーだいさくせん なかよしきょうだいネコと おいしいクッキーはいかが?とってもなかよしきょうだいネコのメロとタビ。あるひかいぬしさんがクッキーをつくってくれたけど……メロがおるすばんちゅうにぜんぶたべちゃった!?
夜空に星が輝くある静かな日、まるで魔法のような温かな家の中で、二匹の仲良しネコ、メロとタビが暮らしていました。二匹は兄弟のようにいつも一緒で、どんな時も笑顔といたずらでお互いを励まし合っていました。
ある日、飼い主さんが大切な手作りクッキーを焼いてくれました。キッチンから漂う甘い香りに、メロとタビの心はワクワクでいっぱいに。しかし、そのクッキーはただのスイーツではありませんでした。
「あるひ かいぬしさんが クッキーをつくって くれたけど……」
と、まるで童謡のようなリズムで家中に響き渡りました。
ところが、家を守るという大役を任されたメロは、ちょっとした油断から大事件を引き起こしてしまいます。
「メロが おるすばんちゅうに ぜんぶ たべちゃった!?」
その瞬間、タビは目を丸くして驚き、そして二匹の間に大騒動が巻き起こりました。
「たいへん どうにか しなくっちゃ!!」
タビの声に続き、二匹は「クッキーだいさくせん」の始まりを宣言します。これから二匹は、失われたクッキーを取り戻すため、家中を大冒険することにしたのです。
彼らはまず、キッチンの隅々を探検。冷蔵庫の下、テーブルの裏、さらにはリビングのソファーの下まで、メロとタビはお互いに協力しながら、時にはユーモラスな失敗を繰り返しながらも、真実のクッキーのありかを追い求めました。途中、窓から差し込む月明かりの下で、二匹はふと立ち止まり、心を落ち着けるひとときを持ちました。そして、タビは言いました。
「僕たち、ただ食べちゃっただけじゃないよね。これからみんなで新しいクッキーを作るんだ!」
メロも照れくさそうに頷き、二匹は決意を新たにしました。
この絵本『メロとタビのクッキーだいさくせん』は、まめきちまめこさんのユーモアと温かな想いが込められた、リズミカルでほっこりするストーリーです。読者のコメントに触発され、描かれたこの物語は、子どもたちだけでなく、大人にも笑顔と心の温もりを届けてくれることでしょう。
さあ、メロとタビと一緒に、甘くてちょっぴりドタバタな「クッキーだいさくせん」の冒険に出かけましょう!