「数字が苦手な私が、マンガで数学を好きになった話」ゼロからわかる! みるみる数字に強くなるマンガ 彫刻家の「あなた」は、毎日つくった彫刻の数をVの字で記していました。しかしこれでは、彫刻をたくさんつくった日はV字もたくさん書かなければいけません。

ある日、数字に絶望した私

会社の会議で、私は完全に固まってしまった。

「このデータから結論を出してください。」

上司の言葉に、頭の中は真っ白。売上データやグラフの意味が全然わからない。苦し紛れに「確認します」と返したものの、内心は焦りでいっぱいだった。

「数字が苦手なままじゃ、仕事で信頼されない…」

そんな不安に押しつぶされそうだった私は、帰り道の書店で目を引く一冊を見つけた。

『ゼロからわかる! みるみる数字に強くなるマンガ』

表紙には親しみやすいイラストとともに、「数字オンチでも安心!」の文字。
「マンガなら私でも読めるかも…」と、半信半疑で手に取った。

マンガで学ぶ、新感覚の数学入門

この本は、数学が苦手な主人公・ミカが、数字に強い謎の師匠と出会い、仕事や日常で使える数学の基礎を学んでいくストーリー形式。

読み進めるうちに、私はミカに完全に感情移入してしまった。
「これ、私じゃん!」と思うくらい、ミカの数字に対する苦手意識や失敗談がリアルだったのだ。

でも、師匠の解説は驚くほどわかりやすい。特に心に残ったのは次の3つのシーンだった。

①「割合」ってこうやって考えるのか!

ミカがスーパーで「30%引き」の商品を買おうとした場面。
「30%引きっていくら安くなるの?」と悩むミカに対し、師匠は次のように説明する。

「30%は『全体の3割』ってこと。だから、商品の値段を10分割して、そのうち3つ分が引かれるんだ。」

この解説に、私も「なるほど!」と思わず声を上げた。
今までモヤモヤしていた計算が、一気にスッキリした瞬間だった。

②グラフってこう読むのね

仕事でよく目にする「折れ線グラフ」や「棒グラフ」も、ストーリーの中で詳しく解説されていた。
「上昇している部分は“良い変化”、下降している部分は“改善のチャンス”と見るといいんだよ」と言われ、グラフを見ることが楽しくなったミカ。

このシーンを読んだ後、私もデータを見るのが少しだけ怖くなくなった。

③「数字で考える癖」が身につく

物語の終盤、ミカが「どれだけ数字に向き合えるかで、自分の成長が変わる」と気づく場面が印象的だった。
「数字=苦手なもの」と思い込んでいたミカが、少しずつ前向きに取り組む姿は、私の背中を押してくれた。

数字がわかると世界が広がる

この本を読んでから、私は数字への苦手意識が少しずつなくなっていった。
たとえば、家計簿の見直しをする際も、「割合」や「グラフ」を活用して収支を把握できるように。
仕事でも、「データをもとに意見を言える」自分に少し自信が持てるようになった。

「数字が苦手」な人にこそおすすめ!

『ゼロからわかる! みるみる数字に強くなるマンガ』は、数学や数字の基礎がゼロから学べるだけでなく、楽しく読み進められる工夫が詰まっている。

  • マンガ形式だから、数学が苦手でもサクサク読める
  • 日常や仕事に役立つ「リアルなシチュエーション」が多い
  • 数字に強くなることで、自分の可能性が広がる

私のように「数字オンチ」だった人にとって、人生の転機となる一冊になるはずだ。

「数字がわかると、日常や仕事がこんなに楽しくなるんだ!」
そう思わせてくれるこの本を、ぜひ手に取ってみてください!