「ちいかわが教えてくれた、ことわざの深い意味」イラストレーター、ナガノさんの「ちいかわ」が大人気。ストーリーで、わかりやすくことわざを解説します。これで、あなたもことわざ博士!大人からこどもまで楽しめる、かわいくてわかりやすい、ことわざ本です。

仕事に疲れ切った夜、私は本屋でふと立ち止まった。

そこには、かわいいちいかわたちが描かれた本が平積みされていた。
『ちいかわ 人生のことわざ』とタイトルに書かれたその本を手に取ると、表紙のちいかわがこちらを見上げてこう語りかけてくるように感じた。

「頑張ってるね。これ、ちょっと読んでみてよ。」

かわいらしい絵柄に惹かれてページをめくると、そこにはおなじみのことわざがちいかわ流に描かれていた。

ちいかわ流「ことわざ」とは?

この本は、ことわざの意味や由来を、ちいかわたちの日常を通じてわかりやすく紹介しているもの。
例えばこんなエピソードがあった。

①「雨降って地固まる」

ある日、ちいかわとハチワレがケンカをする。
原因はお互いに誤解してしまった些細なこと。
しばらくギクシャクしていた二人だが、最終的にモモンガが仲裁に入り、和解する。

モモンガが言ったセリフが心に残った。
「ケンカしても、そのあとちゃんと話し合えば、前よりもっと仲良くなれるんだよな!」

ページの隅には、やさしいフォントで「雨降って地固まる」の解説が。
「トラブルや困難を乗り越えたあとに、以前より強い絆や安定が得られること」と書かれていた。

私自身も友人や同僚とぶつかった経験があったけれど、このエピソードを読んで、「あのとき私たちの絆は確かに深まったかも」と思い返した。

②「石の上にも三年」

次のエピソードでは、ちいかわが初めて畑仕事に挑戦する。
最初はうまくいかず、畑には雑草ばかり。
でも、ちいかわは諦めずにコツコツと草を抜き、水やりを続ける。

「こんなに時間がかかるの…?」と弱音を吐くちいかわに、通りすがりのハチワレが言う。
「続けるの、大変だけど…ちょっとずつ、結果は出るんだよ!」

最終的に、ちいかわは立派な野菜を収穫し、満面の笑顔を見せる。
その横には「石の上にも三年:何事も辛抱強く続ければ成果が出る」と書かれていた。

私も仕事で成果が出ず落ち込むことが多かったけれど、このエピソードを読んで「もう少し頑張ってみよう」と思えるようになった。

③「笑う門には福来たる」

そして最後に心を打たれたのは、ちいかわがハチワレやモモンガと一緒にごはんを食べながら大笑いするシーンだった。
「笑う門には福来たる:笑いが絶えない家には自然と幸せが訪れる」という言葉が添えられているそのページは、見ているだけで心がほっと温かくなった。

疲れたときでも、ちいかわたちの笑顔を見ていると、少しだけ自分の悩みが小さく感じられるような気がした。

「ことわざ」が私の日常に染み込む瞬間

この本を読んでから、私はことわざを意識するようになった。
友人とケンカしても、「雨降って地固まる」だと思い直す。
仕事がうまくいかなくても、「石の上にも三年」と自分に言い聞かせる。

ちいかわのやさしい絵とストーリーを通じて学んだことわざは、まるで日常の道しるべのように私の心を支えてくれる存在になった。

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あなたも「人生のことわざ」を手に取ってみませんか?

『ちいかわ 人生のことわざ』は、ただかわいいだけじゃない。
私たちの日常にそっと寄り添い、元気をくれる一冊。

疲れた日や悩んでいるとき、ふと開いてみてください。
きっと、ちいかわたちがあなたの背中を押してくれるはずです。

「大丈夫だよ」
そんな声が聞こえてきそうな、あたたかい本です。