「主従逆転」の視点で描く、人間と猫の愛憎溢れる爆笑観察記! 猫様目線で綴る、 飼い主という名の「ニンゲン」の 生態と本性を暴く: 全ての愛猫家が膝を打つ、 共感と癒やしに満ちたコミックエッセイ続編

猫を飼っている人なら誰もが一度は感じたことがあるでしょう。「この家では、私と猫、どちらが本当の主なのか?」と。このコミックエッセイ「続!ニンゲンの飼い方」は、その問いに明確な答えを出します。猫様こそが絶対的な主人であり、私たちは彼らに飼い慣らされ、日々献身的に尽くす「ニンゲン」である、と。

この作品の最大の魅力は、その斬新で徹底した「主従逆転」の視点です。作者は、自身の愛猫の視点に立ち、飼い主である人間(ニンゲン)たちの、滑稽で愛すべき生態を、鋭い観察眼とユーモア溢れるタッチで描き出します。

描かれるのは、猫様に尽くす人間の悲哀と、それを操る猫様の賢さです。例えば、人間が猫のために高価なフードや最新のおもちゃを買い与え、その反応に一喜一憂する姿。深夜、猫様のお召しによって強制的に目覚め、仕方なく「下僕」として行動する姿。これらは、全ての愛猫家が「あるある!」と膝を打ち、笑ってしまう、普遍的な日常の光景です。

私がこのエッセイを読んで特に夢中になったのは、猫の行動原理を「ニンゲンの飼育マニュアル」として論理的に分析している点です。「ニンゲンは放置すると寂しがり、適度なスキンシップ(撫でる・餌をやる)で最高のパフォーマンスを発揮する」「ニンゲンを呼ぶときは、甘え声と威圧感を使い分けるべし」といった、真面目なのか不真面目なのか分からない、鋭い洞察に満ちた解説が随所に散りばめられています。

前作から続くこの「続!」では、さらに深化した人間と猫の関係性が描かれています。慣れ親しんだ関係だからこそ見えてくる、人間の「ダメな部分」と、それを猫がどう受け入れ、どうコントロールしているのかという、より高度な(?)「飼育テクニック」が披露されます。読んでいると、私たちは猫に心底愛されながらも、手のひらで転がされているのだという、幸福な諦念に包まれます。

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このエッセイの素晴らしいところは、単に笑えるだけでなく、愛と絆の深さを感じさせてくれることです。どれだけ飼い主が滑稽に描かれていても、根底には猫様に対する深い愛情が流れています。そして、猫様もまた、その「ニンゲン」がいないと困る、という相互依存の関係性が、温かいタッチで描かれており、読み終えた後には、「我が家の猫も、きっとこんな風に私を見ているのだろうな」という、微笑ましい想像に浸ることができます。

猫という存在に癒やされ、日々の疲れを笑い飛ばしたい全ての人に、この「続!ニンゲンの飼い方」を心からお勧めします。あなたの日常にある、猫と人間との奇妙で愛おしい主従関係の真実を、このコミックエッセイで再確認し、明日からまた、喜んで「ニンゲン」業を全うする勇気をもらってください。