HYの名曲に着想を得た、切なくも美しいラブストーリー。約束されたはずの未来はなぜ消えたのか？あなたを想う366日の記憶が、今、蘇る。「こんな幸せが、365日ずっと続きますように」そう願っていた2人。しかしある日、湊は突然別れを告げ

HYの名曲「366日」が、新たな物語となって私たちの心に響きます。映画『366日』は、2003年の沖縄を舞台に、音楽を通じて惹かれ合った二人の若者の、甘くも切ない愛と別れを描いたラブストーリーです。

物語の主人公は、音楽を愛する高校生・湊（赤楚衛二）。彼は病気で母を亡くし、音楽の道を諦めかけていました。そんな彼の前に現れたのが、同じ高校の後輩・美海（上白石萌歌）です。美海もまた音楽が好きで、二人は自然と惹かれ合っていきます。

湊の卒業式の日、彼は美海に告白し、二人は晴れて恋人同士になります。美海から「いつか湊先輩が作った曲、聴きたいです」という言葉をもらった湊は、自分の夢を諦めず、東京の大学へ進学することを決意します。

それから2年後、美海も上京し、東京で再会した二人は幸せな日々を送り始めます。湊は音楽会社に就職が決まり、美海も通訳という夢に向かって頑張る日々。まるで永遠に続くかのような幸せな時間に、美海は「こんな幸せが、365日ずっと続きますように」と願います。

しかし、その願いは突然、打ち破られます。ある日、湊は美海に突然別れを告げ、彼女のもとを去ってしまうのです。

なぜ、幸せの絶頂にいたはずの湊は、美海のもとを去ったのか？彼の心に何があったのか？美海は、突然の別れに戸惑い、苦しみながらも、その理由を探し始めます。物語は、美海が湊の真意を探るミステリーの要素も持ち合わせています。

この映画の魅力は、何と言っても主演の二人、赤楚衛二さんと上白石萌歌さんの繊細な演技です。高校時代の初々しい恋から、東京での幸せな時間、そして突然の別れ。それぞれの場面で、彼らが織りなす感情の機微は、観る者の心を深く揺さぶります。特に、美海が別れの理由を知った時に見せる表情は、多くの観客の涙を誘うでしょう。

そして、この映画を彩るのが、HYの名曲「366日」です。この曲が流れるたびに、登場人物たちの切ない心情がより一層際立ち、物語に深みを与えます。ただの主題歌ではなく、物語の核となる存在として、曲が持つ力強さや切なさが、スクリーンを通じてストレートに心に届きます。