ヴィン・ディーゼル主演のSFアクション映画『ブラッドショット』は、最新のナノテクノロジーによって蘇生された元海兵隊員が、自らの記憶と真実を求めて戦う姿を描く。圧倒的なパワーと驚異的な治癒能力を持つ“ブラッドショット”の活躍を体感せよ。

2020年に公開されたアメリカのSFアクション映画『ブラッドショット』(原題:Bloodshot)は、ヴィン・ディーゼル主演で、ヴァリアント・コミックスの同名コミックを原作としています。監督はデヴィッド・S・F・ウィルソンが務め、彼にとって本作が長編映画の監督デビュー作となりました。

物語は、アメリカ海兵隊員のレイ・ギャリソン(ヴィン・ディーゼル)が、任務から帰還後、妻ジーナ(タルラ・ライリー)と共に何者かに拉致され、ジーナを殺害されたうえ、自身も命を奪われるところから始まります。しかし、レイは謎の組織「ライジング・スピリット・テクノロジーズ(RST)」によって蘇生され、体内にナノテクノロジーを注入されることで、超人的な力と驚異的な治癒能力を持つ“ブラッドショット”として生まれ変わります。

蘇生後、レイは記憶を失っており、RSTのCEOであるエミール・ハーティング博士(ガイ・ピアース)から、自身が新たな兵士として生まれ変わったことを告げられます。同じくRSTによって強化されたKT(エイザ・ゴンザレス)や他の兵士たちと共に訓練を受ける中で、レイは断片的に過去の記憶を取り戻し、妻を殺した犯人への復讐を誓います。

しかし、物語は単なる復讐劇にとどまらず、レイの記憶が操作されていたことが明らかになります。彼は、自身の行動がRSTによって操られていたことを知り、真実を求めて戦い始めます。KTやハッカーのウィルフレッド・ウィガンズ(ラモーン・モリス)の協力を得て、レイは自らの過去と向き合い、自由を取り戻すために立ち上がります。

本作は、最新のナノテクノロジーによって蘇生された兵士が、自らの記憶と真実を求めて戦う姿を描いたSFアクション映画です。ヴィン・ディーゼルの迫力あるアクションシーンや、ナノテクノロジーによる驚異的な治癒能力の描写が見どころとなっています。また、記憶操作や自己認識といったテーマも盛り込まれており、単なるアクション映画にとどまらない深みを持った作品となっています。

『ブラッドショット』は、2020年5月29日に日本で劇場公開され、その後、Blu-rayや4K ULTRA HDでのリリースもされています。アクション映画ファンやSF作品が好きな方には、ぜひ一度鑑賞していただきたい作品です。