「今度こそ、断頭台は回避しますわ!」未来を知る“ダメ”姫が、過去へ転生してやり直す、痛快すぎる歴史改変ファンタジー。電子限定書き下ろしSS付きで、運命の歯車が回りだす第18巻!
もしも、一度死んだ未来の記憶を持ったまま、人生をやり直せるチャンスが与えられたら、あなたはどうしますか?
『ティアムーン帝国物語』は、そんな壮大な問いから始まる、大人気歴史改変ファンタジーです。物語の主人公は、わがままで傲慢な振る舞いのせいで民衆の反感を買い、ついに断頭台で処刑された、ティアムーン帝国の皇女・ミーア・ルーナ・ティアムーン。しかし、彼女は、なぜか12歳の自分に逆戻りしてしまいます。
死の直前まで「断頭台で処刑される」という未来を鮮明に覚えていた彼女は、二度と同じ運命をたどらないために、必死に奮闘します。しかし、彼女の行動の動機は、決して「民のため」ではありません。ただただ、「断頭台での恐怖」と「死への恐怖」から逃れるため。そんな自己中心的な動機から始まった行動が、なぜか次々と人々を救い、帝国を良い方向へと導いていく、という、痛快で予測不能な展開が、この物語の最大の魅力です。
待望の第18巻では、ミーア姫の「保身」のための行動が、さらに大きなうねりとなり、物語は新たなステージへと突入します。彼女は、未来の記憶を頼りに、自らの運命を変えるために奮闘しますが、その過程で、未来には存在しなかった新たな出来事が次々と発生します。これにより、未来の記憶が通用しない状況に陥り、彼女は、これまで以上に頭を悩ませ、知恵を絞って問題解決にあたることになります。
この巻の大きな見どころは、ミーア姫の「成長」と、彼女を取り巻く人々の「変化」です。
ミーア姫は、決して賢くはありません。しかし、未来の記憶というチート能力と、「保身」という強い動機から、時として驚くほどの洞察力と行動力を発揮します。そんな彼女の姿に、人々は心を動かされ、彼女を慕うようになります。彼女を「聖女」と崇めるようになった周囲の人々。彼らの期待に応えようとするミーア姫の姿は、以前のわがままな皇女とは、別人のようです。
また、この第18巻では、物語の核心に迫るような、重大な秘密が明らかになるかもしれません。なぜ、ミーア姫は過去へ戻ることができたのか。そして、彼女の周囲にいる「未来の記憶」を知る人物は、彼女以外にも存在するのか? 張り巡らされた伏線が少しずつ回収され、物語は、読者の予想をはるかに超えるスケールへと広がっていきます。
『ティアムーン帝国物語』は、ただのファンタジーではありません。それは、「保身」という、人間らしい、ちょっと滑稽な動機から始まった行動が、結果として多くの人を幸せにするという、皮肉で、そして温かい物語です。
電子書籍限定の書き下ろしSSも、ファンにとっては嬉しいサプライズとなるでしょう。本編では語られなかった、ミーア姫と仲間たちの、愛らしい日常の一コマを楽しむことができます。
さあ、この第18巻で、ミーア姫が、今度こそ断頭台を回避し、理想の未来を掴むことができるのかを、一緒に見届けませんか?