家族で楽しむ日本の伝統:絵本『おせち』との出会い 年末が近づき、慌ただしくなる家の中。年越しの準備や掃除に追われながら、ふと子どもに「おせちってなあに?」と聞かれました。
「おせちかぁ……そういえばちゃんと説明したことなかったな」
そんなとき、本屋さんで目にしたのが、『おせち (こどものとも絵本)』でした。
表紙には、美しく盛り付けられたおせち料理が描かれていて、何とも温かい雰囲気。これはいいきっかけになるかも、と思い手に取ることに。
絵本『おせち』とは?
この絵本は、伝統的なおせち料理をテーマに、日本の文化や家族の絆を優しく伝えてくれる一冊です。おせちに込められた意味や、年末年始の習慣が子どもにも分かりやすく描かれています。
物語の主人公は、5歳のさくらちゃん。大晦日に家族と一緒におせちを準備する中で、「黒豆は健康のため」「海老は長寿を願って」など、一つひとつの料理に込められた思いを知っていきます。
絵本を通して、子どもだけでなく大人も「なぜおせちを食べるのか」を改めて考えさせられる内容です。
絵本の魅力
- カラフルで温かみのあるイラスト
絵本全体に広がる鮮やかなイラストが、おせち料理や家族の温かな風景を丁寧に描きます。子どもも大人も、ページをめくるたびに「これ食べたい!」とワクワクすることでしょう。 - おせち料理の由来が学べる
絵本には、おせちに使われる食材の意味や歴史が自然に織り込まれていて、日本文化を学ぶ良いきっかけになります。 - 親子で共感できる物語
さくらちゃんが家族と一緒におせちを作る場面は、自分たちの年末行事と重なる部分も多く、親子で共感しながら楽しめます。
読んでみて感じたこと
この絵本を読み終わった後、子どもから「私も一緒に作りたい!」と言われました。家族でおせちを作る計画を立てるうちに、気付いたのです。おせちはただの料理ではなく、「みんなで願いを込めて作り、幸せを共有する行事」だということを。
さらに、おせちに込められた意味を知ると、毎年なんとなく食べていた料理にも特別な感謝の気持ちが湧いてきました。
こんな人におすすめ
- 子どもに日本の伝統文化を教えたいと思っている親御さん
- 年末年始に家族で楽しめる絵本を探している方
- 日本の伝統に改めて触れたい方
親子で広がるおせちの楽しみ
『おせち (こどものとも絵本)』は、単なる食事の説明書ではありません。それは、おせちを通じて日本の伝統や家族の絆を再確認させてくれる一冊です。この絵本を読んだ後、あなたもきっと家族と一緒におせちを囲む時間がもっと楽しく、特別なものになるはず。