「‘いただきます’は祈りであり、食は神事である」――獣医・統合医療の専門家、森井啓二が紐解く、日本の“食”と“霊性”の神聖なつながり。神々との共振を通して身と魂(みたま)を磨く──陰陽×食の叡智が詰まった日本人必読の一冊。

現代人は“食”をエネルギー摂取としてしか捉えがちですが、実は日本古来の文化では「食べること」はそれ自体が神聖な行為──神々との交信であり、身魂を磨く神事なのです。本書『神の国日本の食と霊性 神々と繋がり身魂を磨く最高の叡智』(著:森井啓二)は、この現代に失われつつある視点を、日本の伝統や霊性、統合医療やヨガの視点も交えて丁寧に示していく、深い霊的叡智が詰まった一冊です。

1.食事を「神事」として捉える新視点

第1章では「御食事は御神事」という概念を紐解き、食事という行為が己の「心」や「身体」を清浄にし、霊的な覚醒を促す聖なる儀式であることを説きます。著者は「いただきます」を単なる礼儀ではなく、言葉を超えた真言=霊とのつながりであると位置づけます。

2.霊性を高める「清らかな食」の実践

第2章では、「自分の心と身体の声を聴く」「声を聴いてはならない部位」といった見出しとともに、食材選びや調理法にまで言及。「三徳六味」の考え方を取り入れることで、料理に“波動”を伝える術を教えてくれます。さらに、適切な咀嚼や腸内環境の整え方にも深く踏み込むという、霊と身体をつなぐ「食の実践法」が分かります。

3.日本の食文化に宿る“神々との共振”

第3章では、日本の食に内在する土地・気候・神々との繋がりが語られます。「瑞穂の国のお米」「醤油・味噌・塩・酢」の発酵文化、「漬物・梅干し・日本茶・日本酒」など、身近な食材や調味料にこそ、日本人の霊性と祈りが宿ることを示します。これらが単なる味覚の楽しみではなく、心の調和と精神の高まりへ導く“波動の媒体”であることが分かるのが本書の価値です。

4.現代の食に潜む“霊性の危機”

第4章では、加工食品や添加物、遺伝子組み換え食品、過剰な肉食や牛乳の多用など、現代の食に潜む陰影を鋭く指摘。「現代型栄養失調」「食肉事情」「砂糖や清涼飲料水の落とし穴」といったテーマから、霊と身体がどう影響を受けているかを明示します。ここにも霊性の視点が根幹に据えられています。

5.断食・節制──神に近づくための食の規律

最終章では「食の節制で五感と欲望を制御する」「断食…神と過ごす時間」「不食とは自然に起こるもの」といった実践的な霊性鍛錬の方法が示されます。ヨガの修行のように食を制御し、五感を鎮める行為は、欲望の解放と霊力の高まりへとつながるのです。

著者・森井啓二の背景が深みを加える

著者は北海道大学大学院卒の獣医師であり、統合医療の第一人者、さらにヨガや瞑想実践者でもあります。そのため、本書は科学的知見と東洋思想、霊性の叡智が融合した独自の視点に満ちています。ヨガの八支則の教えの中で五感の制御を語り、断食の心理・身体面での効果を説くのも説得力に満ちた論述です。

▶︎ こんな人におすすめ

  • 食への関心が単なる健康から“霊性”へと昇華してほしい人
  • 日本の伝統文化に潜む神々との繋がりを食から読み解きたい人
  • 断食や節制、といった実践を通じて内面的変容を望む人
  • 科学・医学・宗教・スピリチュアルの知見を統合した書を探している人

総まとめ

『神の国日本の食と霊性』は、“一汁一菜”という日常の所作に神々との共鳴を響かせる叡智の書です。食を通じて霊性を磨くことは、単なる自己啓発ではなく、自然・社会・超自然との調和を再編する試みでもあります。令和の喧騒の中で、あなた自身をより深く見つめ直し、身魂(みたま)を磨くための滋養と気づきを得られる、特別な一冊です。ぜひ、そのページを手に取り、あなたの日々の食卓が“祈りと感謝”によって満たされる体験をしてください。