「初参入者(ニオファイト)」の術式

万事に対して全く無知で、何事につけ無能な凡人。その凡人は、目隠しをされ縛られた者として表象される。彼の持つ唯一の助けは自らの霊感であるが、これを表象するのは、彼を「神殿」に導き入れようとする司官である。「神殿」に入る前に彼は浄化され聖別されねばならない。一度「神殿」の中へ入ったならば、誓言によって自らを拘束することが要請される。彼の霊感は今や「意志」として定式化される。・・・

この儀式が全体としてもたらす効果は、自動力がなく不能なものに、何らかの方向への釣り合いのとれた運動を与えることである。