吉村正和が描く秘教の黄金時代をビジュアルで解明!『図説 魔術と秘教-近代の繁栄』は、19~20世紀の魔術史を全132ページの大判イラストで辿る決定版ガイド──待望の復刊!

『図説 魔術と秘教―近代の繁栄』は、河出書房新社の“ふくろうの本”シリーズから2024年6月24日に発売された、吉村正和氏による魔術・秘教のビジュアル事典です。本書はA5変型判・132ページという手頃な大きさながら、全ページにわたって美麗な図版とともに魔術の歴史を解説しています。

まず、本書の大きな特徴は「全6章構成」により、古代からモダニズム芸術までを一冊で俯瞰できる点です。第1章「古代魔術からルネサンス魔術へ」では、錬金術やカバラーといった起源から、ルネサンス期の秘教思想への移行を丁寧に追います。第2章「19世紀のエソテリシズム」では、産業革命後の西欧で隆盛を迎えたオカルティズムの潮流を、占星術や霊的探求とともに図解。

第3章・第4章では、19世紀末に黄金の夜明け教団(Golden Dawn)が登場し、その儀礼やシンボル体系が具体的にどのように構築されたかを、詳細な図解と写真資料で紹介します。第5章「市井の魔術」では、一般庶民の間に広がったグリモワール(魔術書)の実践例や秘密結社の動向を豊富な挿絵とともに解説。最終章「モダニズム芸術と魔術」では、象徴主義やシュルレアリスムなど20世紀初頭の美術潮流に秘教思想がどのような影響を与えたかを考察しています。

本文中には、各時代・組織の年表や系譜図、主要教義の解説ボックス、用語索引が充実。さらに、「なぜこの時期に魔術は最盛期を迎えたのか?」という問いに応える各種コラムも多数収録し、初学者から専門研究者まで幅広い読者層を想定しています。

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また、復刊にあたり旧版『図説近代魔術』から改題・再編集を行い、最新の研究成果や美術作品例を追加。オリジナル図版を刷新し、より分かりやすくビジュアル化したのも大きな魅力です。

装丁は“ふくろうの本”らしい堅牢なハードカバー仕様。所有する喜びを感じさせる一冊に仕上がっています。また、価格は定価2,530円(税込)と、幅広い読者が手に取りやすいプライス設定です。

日常の読書から創作資料、大学のレポートやゼミ資料としても活用できる本書は、魔術・秘教の核心に迫る入門書として最適。豊富なビジュアルとともに、近代魔術の全貌を解き明かす──『図説 魔術と秘教―近代の繁栄』をぜひ手に取り、その魅力を体感してください。