【日本資本主義の父】 大河ドラマ「青天を衝け」! 渋沢栄一の激動の生涯を描く! 尊王攘夷の志士から徳川慶喜との運命的な出会いで一変。幕末・明治を駆け抜け、実業と公益で新しい日本を創った知られざる偉人の真実に迫る!
激動の時代を駆け抜けた異色の主人公――「日本資本主義の父」の誕生
2021年の大河ドラマ「青天を衝け」は、幕末から明治にかけて、約500もの企業の設立に関わり、日本資本主義の礎を築いた稀代の偉人、渋沢栄一の生涯を、そのエネルギーに満ちた青春時代から丁寧に描き出します。
物語の主人公・渋沢栄一は、武士の家ではなく、武蔵国(現在の埼玉県)の藍玉づくりと養蚕を営む富農の家に生まれます。幼い頃から商才に長けた父の背中を見て育ち、「商売の面白さ」と「利益を生み出すことの正しさ」を体感します。しかし、彼の人生は単なる成功物語ではありません。血気盛んな若者として、彼はやがて「世の中を変えたい」という強い思いから尊王攘夷(じょうい)運動に深く傾倒していくのです。
運命の転換点:志士から幕臣へ
栄一の人生の最も劇的な転換点は、徳川最後の将軍となる一橋慶喜(よしのぶ)との運命的な出会いです。
幕府を倒す側に身を置くはずだった栄一が、なぜか徳川家に仕える幕臣の道を選びます。この異例の抜擢は、栄一の天性の才能と、慶喜が持つ時代の流れを見通す眼力によって実現しました。
栄一は、慶喜の側近として、パリ万国博覧会への使節団に加わり、ヨーロッパの最先端の経済、社会制度を目の当たりにします。この海外での体験こそが、彼の「日本を近代化する」という壮大なビジョンを確立させ、後の実業家としての土台を築くことになります。
「公益」を追求した新しい資本主義
大政奉還によって徳川の時代が終わり、栄一は新政府への出仕を果たしますが、やがて官僚の座を辞し、民間経済の世界へと身を投じます。彼が目指したのは、武士の論理でも、ただの私利私欲でもない、「道徳と経済の一致」、すなわち「論語と算盤(そろばん)」の精神に基づいた、新しい資本主義でした。
栄一は、第一国立銀行をはじめ、鉄道、紡績、ガス、電力といった近代日本に不可欠な産業の立ち上げに次々と関わります。彼が設立に関わった企業は、日本の近代化の血となり肉となる、約500社にも及びます。彼の行動の根底には、「一人の利益ではなく、社会全体の利益(公益)を追求することこそが、真の経済活動である」という揺るぎない信念がありました。
「青天を衝け」は、幕末の激動、慶喜との人間ドラマ、そして明治の経済勃興期を、スケールの大きな映像で描き出します。逆境に立ち向かい、常に「青天」を目指して前進し続けた渋沢栄一の情熱的な生涯は、現代の私たちにも、夢と活力を与えてくれるに違いありません。
激動の時代を駆け抜け、新しい日本の礎を築いた偉人の知られざる真実を、ぜひご覧ください。