誰もが避けるべき禁忌――“他人のタロットカード”を破った瞬間、死神が牙をむく。無邪気な探検が絶望へ変わるホラー・サスペンス『タロット 死を告げるカード』。カードに映し出される死神、塔、運命の輪――それぞれに秘められた呪いと恐怖が
大学の夏合宿で訪れた田舎町の外れに、長い間人が住んでいないという古びた屋敷があった。肝試し気分で足を踏み入れたヘイリーら５人は、埃をかぶったタンスの中から一組の美しいタロットカードを発見する。だがカードには「他人のカードを決して使うな」という不気味な注意書きが――。好奇心に駆られたヘイリーがその掟を破り、仲間を占った瞬間、死神のカードが震えるように光り、屋敷の壁に不吉な影を落とし始めた。
恐怖はすぐに現実となる。夜中に体を張ってカードを回収しようとする者、悪夢にうなされる者、パニックに駆られて仲間を疑う者……カードに描かれた大アルカナの忌まわしいビジョンが、一人ひとりの運命をじわじわと追い詰める。タロットの「塔」が突如天井を崩落させ、「運命の輪」が無情にも逃走経路を封鎖。最後に残された牌は「死」のカード。果たしてヘイリーたちは、この呪われた儀式から脱出できるのか。
本作は、伝統的なタロットのイメージを大胆にホラーへと転化させ、カードに宿る象徴性と若者たちの人間模様を交錯させることで、スリルある展開を生み出しています。密室の屋敷、狂気に囚われた仲間、そして背後に忍び寄る“死”の予告――観る者はページをめくるように、一瞬たりとも目が離せません。呪いのカードが紡ぐ恐怖の物語を、ぜひご体験ください。