【人気小説】『チア男子！！』は、弱小男子チアチームの青春物語。仲間との絆、挫折と成長。たった7人から始まった「BREAKERS」の軌跡に、涙と感動が止まらない。心を揺さぶる青春小説の決定版。

「男子がチアリーディング？」

その言葉に込められた偏見や嘲笑を、あなたはこの物語で打ち砕かれるだろう。

『チア男子！！』は、大学の男子チアリーディングチーム「BREAKERS」の創設から、全国大会を目指すまでの軌跡を、等身大のキャラクターたちの視点から描いた、笑いあり、涙ありの青春小説です。

物語は、柔道に挫折した大学一年生、坂東晴希の視点から始まります。彼は、長年続けてきた柔道をやめ、目標を失いかけていました。そんな晴希に、親友の橋本一馬が声をかけます。「俺と一緒に、チアをやらないか？」

柔道では頂点を目指せなかった二人が、次に選んだのは、誰も挑戦したことのない、男子チアリーディングでした。

しかし、集まったメンバーは、たったの7人。元柔道部の晴希と一馬。チア経験者だが、女性のような可愛らしい仕草が苦手な溝口渉。関西出身のチャラ男、遠野浩司。いつも冷静沈着なインテリ、徳川翔。そして、チアリーディングに憧れて入部した、初心者コンビの鈴木孝介と長谷川弦。

個性もバラバラ、チアの経験もほとんどない7人が、男子チアリーディングという、世間からはまだ理解されていないスポーツに、真剣に向き合います。

この小説の最大の魅力は、等身大のキャラクターたちが、挫折を乗り越え、成長していく姿です。

練習では、思うように技が決まらず、何度も失敗。「男子がチアなんて…」という世間の冷たい視線や、大学からの理解が得られない現実。メンバー同士の衝突や、それぞれの過去の葛藤。

彼らは、数々の困難にぶつかりながらも、「BREAKERS」として、一つのチームになっていきます。

「なぜ、男子がチアをやるのか？」

その答えは、彼らがチアリーディングを通して見出す、心の葛藤と成長にあります。

「人を笑顔にしたい」「自分たちの演技で、観客を感動させたい」「仲間を信じること」「できないことを、できるようになる喜び」

彼らは、チアリーディングを通して、大切なことを学んでいきます。