1万2000年前の幻の大陸アトランティスと迷宮神話の不都合な接点。古代ローマの正十二面体や2000年崩れないローマンコンクリートの謎に挑む宗像教授世界篇9巻。知的好奇心を強烈に揺さぶる歴史ロマンの最高峰。

地中海に眠る最大級の奇妙な考古学ミステリーへ足を踏み入れる覚悟は整っているでしょうか。巨匠星野之宣が描く宗像教授世界篇9巻は、人類史の暗闇に埋もれた真実を白日のもとに晒す圧巻の一冊です。

今回の舞台は、およそ1万2000年前に突如として姿を消したとされる幻の領域アトランティス。ギリシアのクレタ島に残る恐ろしい迷宮神話との奇妙な共通点を見出した宗像伝奇は、張り巡らされた仕掛けと罠の深部へ迷い込みます。伝承と遺物が示す不気味な一致の先で、彼が辿り着いた戦慄の真相とは何だったのか。

さらに物語は、ヨーロッパ各地から発掘されながら用途も記録も存在しない謎の金属物体、ローマ時代の正十二面体へと進みます。五角形12面で構成された奇妙な立体の正体を解き明かす思考の展開は、読者の知性を心地よく裏切ってくれます。現代の最先端技術で作られたコンクリートすら凌駕し、2000年以上の時を超えて形を保ち続けるローマンコンクリートの秘密を探るためポンペイへ赴く旅路も息をのむ面白さです。

小学館
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歴史の教科書が教えない奇妙な整合性や、都市伝説として片付けられてきた神話の裏に潜む生々しい痕跡。ページを繰るたびに、今まで当たり前だと信じていた世界観が静かに覆されていく興奮を味わえます。圧倒的な画力と緻密な考証が織りなす極上の考古学サスペンスは、大人の知的好奇心を極限まで刺激します。時空を超えた壮大な歴史ロマンの渦に身を任せ、未知の知性に触れる至福の時間を心ゆくまで楽しんでみてください。