悪逆非道な領主を目指して暴虐の限りを尽くすはずがなぜか領民から神と崇められる究極の勘違い劇。超絶壮大な星間戦争の渦中で意図せず名君として無双してしまう大人気スペースファンタジーの第12弾が熱すぎる。

悪党として生きてやりたい放題の好き勝手をしようと暴走する主人公がなぜか周囲から聖人扱いされてしまう爽快な星間ファンタジーの最新刊です。自分の欲望と私利私欲のためだけに下したはずの決断が結果的に領民を救い巨大な悪を滅ぼしてしまう奇跡的なすれ違いの構造が最高に面白い作品です。
今回の12巻でも主人公の本音はあくまで性悪な悪徳領主として君臨することなのに周りの配下や領民たちが勝手に美化して深読みを重ねていきます。宇宙規模の壮大な戦場において敵を全力で踏みつぶす圧倒的な力と容赦ない采配が周囲には完璧な名君の姿として映り信頼と尊敬の念が限界突破していきます。本人の自己中心的な野心と周りの狂信的な評価がズレまくるテンポの良いやり取りは何度読んでも大爆笑できます。
宇宙戦艦が飛び交う圧倒的なスケール感の戦闘描写と知略が交錯する重厚なストーリー展開も大きな魅力です。敵勢力からの容赦ない計略や巨大な脅威に対しても主人公が持ち前の強運と規格外の行動力で力づくで粉砕していきます。爽快感あふれる無双プレイと主人公の勘違いから生まれるコミカルなドラマのバランスが絶妙で読む手を止めることができません。
悪党を目指しながらも結果的に最強の領地を作り上げてしまう皮肉な展開と個性豊かなキャラクターたちの掛け合いがとにかく爽快です。スカッとする大逆転劇が好きな人や宇宙を舞台にしたド派手なアクションと爆笑必至のギャグ要素をまとめて楽しみたい人には絶対に刺さる傑作となっています。






















