舞台は15世紀のP王国。教会が人々の心や科学までも支配している時代で、教会の教えのなかで最も大切なひとつが、地球が宇宙の中心でその周りを惑星が動いているとする『天動説』だった。『天動説』がこの世の真理だとされ、その教えに背く者は『異端者』
「チ。」を知る前と知った後
「地球は動いているのか?」
そう問われたら、私たちは迷わず 「もちろん」 と答えるだろう。だけど、もしこれが “地動説が禁じられた時代” だったら?
私はこのアニメ、「チ。―地球の運動について―」 を観るまで、そんな世界を深く考えたことがなかった。
偶然の出会い
その日、私は何気なくアニメの新作情報を眺めていた。
「時代劇じゃないのに、中世ヨーロッパ風…?」
「宗教、科学、哲学…?これは一体…?」
タイトルは「チ。」。
シンプルだけど、どこか引っかかる。
なんとなく気になり、視聴ボタンを押した。
…そして、私はその世界に引き込まれた。
「真実」を求めた者たちの物語
物語の舞台は、地動説が異端とされた時代。
この世界では、地球が動いていると考えること自体が 罪 だった。
だが、それでもなお「真実」を追い求めた者たちがいた。
学者、聖職者、貴族、貧しい民…。
それぞれの立場で、彼らは 知ることの意味 に向き合っていく。
しかし、その道のりはあまりにも険しい。
「学問は、人を幸せにするのか?」
「命を懸けても、伝える価値があるのか?」
葛藤と希望が入り混じる中、彼らが辿り着く“答え”とは──?
「チ。」を観た後、世界が変わる
物語を追ううちに、私は 「知ること」の重み を考えずにはいられなくなった。
いま私たちは、スマホを開けばすぐに答えを知ることができる。
けれど、その「答え」は誰かが命を懸けて積み重ねてきたものかもしれない。
「この世界は、どう成り立っているのか?」
この問いの先にある“真実”を求め続けること。
それがどれほど尊く、そして危険な行為だったのか──。
「チ。」は、ただの歴史アニメじゃない。
私たちの「知ること」そのものを問う物語だ。
きっと、観たあとあなたも思うはず。
「学ぶこと」は、時に世界を変えるのだと。
👉 「チ。―地球の運動について―」、ぜひその目で確かめてほしい。