「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」巨悪オール・フォー・ワンとの死闘を制した“平和の象徴”オールマイトは、「次は、君だ」という言葉を残してナンバーワンヒーローの座を退き、その意志は出久たち雄英高校ヒーロー科の生徒たちに受け継がれた。

夏の空が高く澄み渡るある日、雄英高校のグラウンドには、未来のヒーローたちの熱い視線が集まっていた。――彼らは、伝説のシンボル・オールマイトの意思を受け継ぐ存在として、次なる戦いに挑もうとしていた。

物語は、雄英高校2年生となった緑谷出久たちが、ヒーローとヴィランの全面戦争のただ中で、街を襲う謎の脅威と対峙するところから始まる。社会は荒廃し、人々は不安に震えていた。そんな中、突如として姿を現した巨大要塞。その外観は、かつて平和の象徴と讃えられたオールマイトを彷彿とさせるものだった。しかし、その笑顔の裏に潜むのは、全く異なる信念を持つ“新たな象徴”――ダークマイトの存在であった。

ダークマイトは、オールマイトの「次は君だ」という遺志に歪んだ形で反応し、自らの野望を燃やしていた。彼は、闇に染まった力で人々を取り込み、要塞という鋼の砦を築き上げる。そんな彼の前に、出久や仲間たち雄英のヒーロー科生は立ちはだかる。
出久の胸には、オールマイトがかつて語った「君たちが、次のシンボルになる」という希望の言葉が今も輝いている。彼とその仲間たちは、友情と努力の力で互いを支え合いながら、己の「個性」を極限まで引き出していく。仲間の中には、クールな執事役として登場するジュリオ、そして優雅で謎めいた存在、アンナもいた。二人の存在は、ヒーローとしての新たな可能性を感じさせ、彼らの心に大きな影響を与える。

物語は、激しいバトルシーンと切ない友情の物語が交錯する中、出久たちがダークマイトの野望を阻止するため、未知なる力と向き合う姿を描く。スクリーンに映し出される一瞬一瞬は、汗と涙、そして「プラス・ウルトラ」の精神が煌めくヒロアカならではの感動に満ちている。